EMS-JP × 株式会社 iD の場合
EMS-JP と関わりながら成長した 12 年
世の中には、人の成⾧、企業の成⾧など「三段階で成⾧する」と言われることが多々あるようですが、私たち iD の「ものづくり」も EMS-JP と深く関わりながら三段階で成⾧していったと感じています。
この体験談が「どうすれば EMS-JP メンバーと⾧くお付き合いできるか」という壮大なテーマへのささやかなヒントになれば幸いです。
第一段階 :「ものづくり」ってどうすれば?
私たち iD が「試作機」を「短納期」で「リーズナブル」に提供します!を売りにしていた時期でした。
「短納期」は弊社の設計、評価の期間を「努力」「気合」「根性」でカバーしていましたが…
ファブレスな弊社がどのようにして基板、実装、筐体、部品手配などの「ものづくり」を「短納期」で「リーズナブル」に実現できるのかが重要な課題でした。
答えは EMS-JP にありました。EMS-JP の"ものづくり人脈”は、地方で事業活動を行っている弊社では考えられないほど広く深いもので大変助けて頂きました。
また、縁あって EMS-JP 参加企業様からも案件を頂き、「ものづくり」をご一緒し大変貴重な経験もさせていただきました(笑)。
第二段階 : 仕事の量が増えてきた…成⾧期!
「「ものづくり」は製造数量が多くなったり、安全規格(60950)や VCCI 適合など高い製品品質を求められるなど、試作よりレベルの高い案件も増加していきました。
お客様からは「どこの EMS で作るの?そこの品質は大丈夫なの?」などというコメントを頂戴することもあり…
そのような時にも全国の EMS-JP 参加企業様のご支援を頂戴し、顧客の満足する製造品質でご対応いただいたり、時には入手困難な部品の調達を助けていただきました。
「ものづくり」に必要な質の高い経験を色々積むことができました。
私たち iD のハードウェア開発の主事業は FPGA 開発なのですが、専門言語で設計し、専用シミュレーターで評価し、専用ソフトでコンパイルし、実機検証を行う…という、特殊スキルを有したエンジニアが必要で、当時は大規模開発も多く、リソースの確保が非常に大変でした。要求される設計品質も非常に厳しいものでした。
こんな時も EMS-JP! 参加企業様にご支援いただけました。
首都圏の仕事を弊社(北海道 函館)で受けて、札幌・愛媛に持ち帰り開発でご対応いただく、ということもありました。
第三段階 : 自社製品!
「ものづくり」も最終段階と言える「自社製品」を作るステージへ!
これまでも「自社製品」は有りましたが、いずれも生産数量が1K 未満で、機器に組み込む拡張基板のような位置づけのものばかりでした。
色々な経緯を経て、結構な数量を製品供給する契約を獲得!
この装置はハードウェアからソフトウェアまでほぼ全て自社開発で、しかも、市場にない新規技術を使っています。
自社製品の開発生産にあたり、乗り越えなければならないこと
- 通信機器製造の経験ありで出荷先の製品も OEM している EMS、大量生産への対応
- 製品の安全性、性能保証、規格対応
- きちんとしたマニュアルの制作
など、これまでの試作機中心の開発にはない難問がありました。
どうやって解決したのかといえば、やはり EMS-JP の仲間たちに力を借りたのです。
それも、すべてリモートで対応していただきました。
EMS-JP 参加企業には、通信機器開発の先輩方も、マニュアル制作のプロもいるのです。
EMS-JPは「仕事で困ったとき」のホワイトナイトが見つかる場所
困ったときの JP 頼み、なんて造語があるくらい、頼りになる参加企業さんが集まっています。
得意な技術領域も多種多様です。EMS-JP の仲間たちと SNS で繋がりましょう!困ったとき、助けてくれます。逆に、困っている人から声がかかることもあります。
リモートで仕事をお願いしても安心して任せられます。これが新型コロナ流行以前の実績ですので、時代を先取りしていましたね!
ただ、仕事がなくて困った!だと EMS-JP は⾧続きしないかもしれません(笑)。
- 株式会社 iD
執行役員 ハードウェア事業統括 - 成澤 孝悦
業務内容
ネットワーク技術R&D、ネットワーク機器開発
企業理念
iD に働く従業員、契約社員、パートナー、お客様が iD 社の仕事で満足を得られることを第一義に考えます。
個人とお客様の満足が会社の発展に結びつく文化を築きます。
会社情報
- 株式会社 iD
- 〒040-0011
北海道函館市本町6-10 五稜郭ビル2F - http://www.intelligent-design.co.jp/